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食事への他者評価付加による食生活改善手法の基礎検討

題目

食事への他者評価付加による食生活改善手法の基礎検討 (Basic Study on Improvement of Eating Habits by Others' Evaluations)

概要

 近年、食生活の多様化に伴い、食の改善への意識が高まっている。食生活の改善手法としては、食事バランスや摂取熱量の管理を基本とし、その補助となる研究が行われている。しかし、食習慣改善の実践には強い意識を必要とし、多くの人々においては適切な手法とはいえない。本研究では、ユーザの強い意識を必要としない食生活の改善手法を提案する。
 認知心理学における知見として、食事の満足度は外部情報によって左右される、『期待同化』という現象が知られている。本研究では、食事に対して適切な外部情報を付加することで、食事の満足度を高める手法を提案する。それによりユーザの食生活の改善を促せるか否かの検証実験を行った。結果、改善傾向が見られたユーザもおり、提案手法の有効性が示唆された。また、期待同化のトリガーとして『ヘルシーそう』と『美味しそう』という外部情報においてそれぞれの有効性を検証し、比較を行った。

著者

藤井 達也 (東京大学) , 竹内 俊貴 (東京大学) , 小川 恭平 (東京大学) , 鳴海 拓志 (東京大学) , 谷川 智洋 (東京大学) , 廣瀬 通孝 (東京大学)