HOME > プログラム > マーカーレスARによる食品仮装と味覚・食感への影響

マーカーレスARによる食品仮装と味覚・食感への影響

題目

マーカーレスARによる食品仮装と味覚・食感への影響 (Effects of food masquerade applying marker-less AR in taste and texture perception)

概要

食品の視覚的テクスチャが味覚と食感に与えるクロスモーダル効果を定量化するために, リアルタイム画像処理を用いたマーカーレスARによる食品仮装システムを開発した. 様々に仮装を施した食品をヘッドマウントディスプレイで呈示し, 見た目の質感の変化に加え, 実際に食べたときの味や食感がどのように変化するかを測定した. マーカーレスARシステムのため食品自体を加工する必要がないことから, 食品刺激として魚等の生鮮食品や柔らかく壊れやすい食品も使用して実験を行なった. また, 食品の視覚的テクスチャの輝度分布だけ或は色だけを変換する条件と, 別の食品のテクスチャに置き換える条件とでそれぞれ実験を行なった. 実験結果から, 実際に食べている食品は同じでも, 視覚的テクスチャを操作することで, 食品の味覚や食感が変化することが示された. 最後に, 本システムの拡張例と応用例についても言及する.

著者

上田 純也 (横浜国立大学大学院) , 岡嶋 克典 (横浜国立大学大学院)