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平行短冊鏡列による片側再帰透過材の試作と評価

題目

平行短冊鏡列による片側再帰透過材の試作と評価 (Fabrication and Characterization of One Side Retrotransmission Material by The Louver Mirror.)

概要

再帰透過材として使用されるリバーサルミラーは通常,鏡を直交させるように配置することによって空間上の2つの成分を折り返す能力を持つ.これを用いれば,観測者の外側の光路から虚像を見せることが可能となり,虚像プロジェクタを構成する重要な要素になり得ると考えられている.
本研究では,リバーサルミラーの代わりとなるものとして,アクリル板に多数の微少な短冊状の鏡を平行に設置した平行短冊鏡列(以下,ルーバー鏡とする)を試作した.これを2枚直交になるよう合わせる事で,片側の光路に対して再帰透過性能を持たせることができると考えられる.理想的には1枚目のルーバー鏡と2枚目のルーバー鏡の構成角は厳密に直交している必要があると考えられるが,その必要性は明らかではない,そこで直交精度を変化させて実験を行い,観測される像のぼけや位置に及ぼす影響について評価した.

著者

三宅 晃暉 (岐阜大学) , 木島 竜吾 (岐阜大学)