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インバースレンダリングに基づく拡張現実感のための光源環境と物体の反射特性の推定

題目

インバースレンダリングに基づく拡張現実感のための光源環境と物体の反射特性の推定 (Lighting and reflectance estimation for indoor AR systems based on inverse rendering )

概要

拡張現実感 (AR, Augmented Reality) において特殊な機材を用いず光学的整合性問題を解決するために,インバースレンダリングに基づく手法により光源環境と実物体の反射特性を推定する手法を提案する.提案手法では,複数の点光源とPhongモデルによる反射を仮定し,複数の視点から撮影した実画像と合成画像の差を最小化することで推定を行う.提案する手法では推定されるパラメータの最適化処理がARシーンの描画処理とは別スレッドで実行されるため,ユーザがARシステムを体験しながら,同時にパラメータの最適化がなされるオンライン推定が可能となる.実装の結果,提案システムが光源環境と実物体の反射特性を推定しつつ実時間で描画に反映させられること,そして鏡面反射を含む実環境の光源環境を踏まえたバーチャル物体の見えを表現できることを確認した.

著者

安原 広幸 (大阪大学) , 間下 以大 (大阪大学) , プロプスキ アレクサンダー (大阪大学) , 清川 清 (大阪大学) , 竹村 治雄 (大阪大学)