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Kinectを用いた痙性斜頸の自動姿勢評価システムの開発

題目

Kinectを用いた痙性斜頸の自動姿勢評価システムの開発 (Semi-automatic Scoring Method for Torticollis by Using Kinect)

概要

運動障害疾患の一つとして知られる痙性斜頸の症状評価には、現在Tsui ScoreやTWSTRSなどいくつか評価方法があるが、それらの姿勢評価は手動により行われている。しかし、評価者によって基準が異なるために評価者が同一でないデータ同士を比較することは不可能である。痙性斜頸のように、確たる治療法がなく今後も新しい治療法開発が必要とされる疾患においてはより再現性の高い、比較可能な症状評価手法の確立が待たれる。そこで本研究ではリアルタイムに3次元計測が可能なKinectを用いて、斜頸疾患に対し正確で再現性のある姿勢評価を実現することを目的とする。本稿で製作したシステムは患者の顔認識、顔の角度の計測、表示を自動で行い、毎秒10回のサンプリングが可能である。本システムのソフトウェアは現在無償で配布しており、世界中で安価に購入可能なKinectと合わせ、どこでも同じ評価環境を作ることが可能となっている。

著者

中村 拓人 (電気通信大学) , 西村 奈令大 (電気通信大学) , 旭 雄士 (富山大学) , 大山 彦光 (順天堂大学) , 服部 信孝 (順天堂大学) , 佐藤 未知 (電気通信大学, 日本学術振興会特別研究員) , 梶本 裕之 (電気通信大学, 科学技術振興機構さきがけ)