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Interactonia Balloon: 能動的呼吸による緊張感の喚起のための風船を用いたインタラクティブアート

題目

Interactonia Balloon: 能動的呼吸による緊張感の喚起のための風船を用いたインタラクティブアート (Interactonia Balloon: An Interactive Art for Evoking Tense Feeling by Consciously Changing in Respiration)

概要

心理学の分野では,特定の身体反応の変化を認知することで何らかの感情が喚起されることが知られている.近年,あたかも自分の身体反応が変化したと感じられるような人工的な刺激を生成・提示することで感情を喚起する研究が行われている.一方で,人間は自身の意思で身体反応を変化させることで感情や気分を変えることもできる.また,身体反応だけでなく,自身が置かれた外的状況の解釈によって喚起される感情が決まることが分かっている.このことから,意識的に自身の身体を動かすことで,狙ったタイミングで特定の感情を喚起させることができると考えた.本研究では,自身の意思で変えられる身体反応としての呼吸と緊張感の関係に着目し,能動的に自身の呼吸状態を変化させ,呼吸状態に連動して変化する風船の動作によって緊張感を喚起させるインタラクティブアート"Interactonia Balloon"を制作した.本稿では,Interactonia Balloonのシステムの説明と,体験者の感想について報告を行う.

著者

櫻井 翔 (東京大学) , 鳴海 拓志 (東京大学) , 勝村 富貴 (東京大学) , 谷川 智洋 (東京大学) , 廣瀬 通孝 (東京大学)