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錯視を用いた飲料消費量調節システムの基礎検討

題目

錯視を用いた飲料消費量調節システムの基礎検討 (Basic Study on the Effect of Visual Illusion on Drinking Behavior)

概要

本研究では,錯視効果を引き起こして環境要因を操作することによって,インタラクティブに飲料消費量を調節するシステムを提案する.
近年の心理学や行動経済学等の研究の進展により,飲食品から得られる満足感は,実際の消費量だけでなく,周辺環境にも左右されることが明らかになってきている.
特に飲料に関しては,長く細いコップから飲む場合のほうが,短く太いコップから飲む場合よりも飲料消費量が増加することが分かっている.
そこで,プロジェクタで幾何学的錯視模様を投影してコップの長さが変化したように見せることにより,飲料消費量を調節できると考えた.
そのためにまず,実際に幾何学的錯視模様を描いたコップを用いて予備実験を行った.
本稿では,ヘルムホルツ錯視,垂直・水平方向への視線の誘引効果を用いてコップの長さに関する錯視を引き起こし,ユーザの飲料消費量を比較した予備実験の結果について報告する.

著者

鈴木 瑛二 (東京大学大学院) , 鳴海 拓志 (東京大学) , 櫻井 翔 (東京大学) , 谷川 智洋 (東京大学) , 廣瀬 通孝 (東京大学)