HOME > プログラム > 特別講演

特別講演

特別講演情報

特別講演1:「都市の記憶と情報技術」
 9月21日(水)午後
川嶋稔夫(Toshio Kawashima)
 公立はこだて未来大学 教授

概要

 都市の現在はモノや出来事の記録に形を変えて未来に残されてゆく.我々はこの 記録をもとに都市の現時点での記憶を作り上げる.この講演では,江戸時代の箱 館から現代の函館にいたるまでの,都市のディジタルアーカイブを構築するプロ ジェクトに携わった経験をもとに,工学者の視点からさまざまな形の「都市の記 憶」の実態を概観する.また,ソーシャルネットワークやバーチャルリアリティ などの技術が都市の記憶にどのように影響をあたえうるかを考察したい.

略歴
川嶋稔夫

1982年北海道大学大学院工学研究科修士課程修了, 苫小牧高専助手,北海道大学助教授等を経て2000年 より公立はこだて未来大学教授.


特別講演2:「“災後”をリードする情報メディア技術とは何か」
 9月21日(水)午後
御厨 貴(Takashi Mikuriya)
 東京大学先端科学技術研究センター教授
 同大学院工学系研究科建築学専攻兼担教授
 東京大学博士(学術)
 研究分野 政治史、オーラル・ヒストリー、建築と政治、公共政策

概要

 3.11で,「戦後」は終わり,「災後」が始まった.そんな変化の中で,情報伝達機能はどのような影響をうけたであろうか.津波被害を例にとってみても,残された映像は,凄い迫力をもっている.こうしたリアルな映像と,バーチャルリアリティのもつ影響とはどう重なってどう異なるのか.町や村が流されていくリアリティの前に,我々のバーチャルリアリティは,どう対応したらよいのか.わからないことばかりだ.何か言おう!

略歴
御厨 貴

1951年東京生れ。1975年東京大学法学部卒。同年同助手、東京都立大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授をへて現職。

主著『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『東京 首都は国家を越えるか』(読売新聞社)、『馬場恒吾の面目』(中央公論新社、吉野作造賞)、『明治国家の完成』(中央公論新社)、『オーラル・ヒストリー』(中公新書)、『明治国家をつくる』(藤原書店)、『表象の戦後人物誌』(千倉書房)、『権力の館を歩く』(毎日新聞社)など。

TBS「時事放談」キャスター、復興構想会議議長代理。